フェスティバルのオールスターは、演奏者だけでなく楽器もオールスター💫

演奏する14台のオルガンは、19世紀から20世紀初頭に製造された個性豊かなリードオルガンやハルモニウムがずらりと並び、まるでオルガン博物館!

実際の博物館では音色を聴くことは叶いませんが、オルフェスで昔の時代の優しくてあたたかな音色をお楽しみください。また売約済オルガン以外は、購入することができます。音色を聞いて恋に落ちた方は、お気軽にスタッフにお声がけください。

 


ORGAN  LINEUP



ORGAN   PROFILE


❶ESTEY &Co

Country:USA

Build:1910

Stop:13

stop list: Bass Caupler/ 16Ft Bourdon /8Ft Melodia/  8Ft Dolce/4Ft Violetta/ 1 Forte/Vox Fumana/2Forte/ 4Ft Flute/8Ft Dulciana / 8Ft Diapason/16Ft Clarionet/Treble Coupler

Key board: 61Key C-C

Pitch:A=438Hz

柔らかく透明感のある音色が特徴のエスティ社の大型リードオルガン。

音色を変えるストップ(音栓)が13ついており、繊細な音から豪華な音まで、

音楽に表情をつけることができる美しい音色のリードオルガンです。

エスティは、世界で最もリードオルガンを生産したアメリカを代表するリードオルガンメーカーです。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

冨田一樹 / 古後公隆 / phoka /  中村祐子 / 平井真美子

 


❷日本楽器 第九號(現YAMAHA)

Country: JAPAN

Build:1928   (no.198468)

Key board: 61Key G-G 

stop:9

stop list:  4Ft Dulciana /8Ft Diapason / Viola Dolce / 4Ft Viola /Forte /Flute /Celeste /8Ft Melodia /Clarabella

Pitch:A=438Hz

あたたかな音の中に芯がある音色が魅力的な日本の大型オルガン。

セレステがとても美しい音色で響きますのでコンサートをお楽しみに。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

冨田一樹 

 

 


❸石原楽器 第八號 (ISHIHARA &CO)

Country: JAPAN OSAKA

Build: 1922

Key board: 61Key G-G 

stop:7

Pitch:A=438Hz

石原製オルガンは江戸時代末期から現在も大阪の地で営んでいる石原時計店が製作していたリードオルガン。楽器部は明治18年に博労町角に石原楽器店を設立し、石原昌が大正9年頃からオルガン製造を研究し東京楽器研究所で福島琢郎の下、ピアノやオルガンの製造や調律を学んだ。丁寧な作りで装飾が美しくリードも輸入品が使われており、ヤマハのオルガンとはまた違った音色を持っています。

♦︎演奏アーティスト♦︎

中村祐子/ 古後公隆


CÉSARINI & Cie

Country: FRANCE

Build:1852

Key board: 61Key C-C 5octave

stop:3

stop list:   Sourdine / Expression / Trémolo

Pitch:A=440Hz

 ハルモニウムの発祥地パリで作られた19世紀のハルモニウム

trémolo機能がついていて、表現豊かな演奏ができます。

19世紀のシンセサイザーをお楽しみください。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

phoka /  古後公隆 /  中村祐子

 

 


 R・F ・STEVENS

Country:United Kingdom

Build:1860

Key board: 61Key C-C 5octave

Pitch:A=440Hz

 19世紀のイギリスのハルモニウム。

丸くちょっぴりとぼけたような可愛い音色がします。

吸込式で発音するリードオルガンの仕組みとは正反対の

吹出式システムで発音する為、早いパッセージや歯切れの良い曲にあいます。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

冨田一樹  /   平井真美子/ 中村祐子×平井真美子公開レッスン


 日本楽器 大正形(現YAMAHA)

Country: JAPAN

Build:1924   (no.165943)

Key board: 49Key C-C 4octave 

 Pitch:A=438Hz  440Hz (2sets reed)

 風琴全盛期の大正時代に良質な材料で製造された総2列リードのオルガン。

深みのかる低音と透明感のある高音が特徴。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

中村 祐子 /  古後公隆

 

 


❼日本楽器 第弐號 雛形 (現YAMAHA)

Country: JAPAN

Build:1924   (no.165943)

Key board: 49Key C-C 4octave  

Pitch:A=440Hz

横の姿が金魚の形に似ていることから金魚オルガンと呼ばれるベビーオルガン。

明治から昭和初期にかけて製造されたロングセラーモデル。

足の操作でダイレクトな表現ができる。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

hatao & nami  /  JON(犬)/ 冨田一樹×子供のオルガンレッスンにて

 

 


❽日本楽器 第弐號 雛形 (現YAMAHA)

Country: JAPAN

Build:1924   (no.164245)

Key board: 49Key C-C 4octave 

Pitch:A=438Hz

 上のオルガンと似ているけれど、違うところわかりますか?

そうです!ペダル。

柄が違うというのではなく、こちらはペダルにバネがないぺったんこペダルなのです!ご自身のかかとでペダルを持ち上げて演奏します。演奏は難しいですが慣れると、繊細な音がだせたり長い息で演奏できるのが特徴。

平井真美子さんは、同タイプのオルガンを愛用中です。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

 平井 真美子


❾日本楽器製造 セラピノ(現YAMAHA)

Country:JAPAN

Build:1929

Key board: 37key C-C  3octave

stop:1

stop list:  Témoro

Pitch:A=440Hz

 昭和初期にプロトタイプ製作されたとても小さなハルモニウム。

ペダルの部分にふいごがついている珍しいオルガン。

世界に1台しか見つかっていない楽器の音色をお楽しみください。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

古後公隆

※古後さんの愛用楽器 (非売品)


山葉楽器製作所 のオルガン (現YAMAHA)

Country: JAPAN

Build:1890   (no.3389)

Key board: 39Key  G-A 3octave +1key 

Pitch:A=463Hz

山葉楽器製作所の39鍵盤 第1号のオルガン。

ヤマハの最初、最古のトレードマークと第3回内国博覧会の有功賞受賞メダルが表示されている。

象牙鍵盤で全体的に手作り感が漂い良い状態で発見された。

確認されている国産オルガンで日本で2番目に古いオルガン。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

古後公隆

 

 ※展示非売品

 


YAMAHA Telescope Organ

Country: JAPAN

Build:1916   

Key board: 49Key  C-C 4octave 

stop:4 、8

Pitch:A=432Hz

 ヤマハが大正時代にプロトタイプで製作した折り畳みオルガン。

折り畳むとトランクのようになります。

スエル操作(膝レバー)で8Ftが使えます。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

古後公隆

 

※売約済


西川風琴製作所のベビーオルガン

Country: JAPAN

Build:1910   

Key board: 39Key  G-A 3octave +1key  

 Pitch:A=440Hz

 西川楽器が製作していた金魚オルガン。

YAMAHAの金魚オルガンとはまた違った個性あるあたたかな音色を聴き比べてみてください。

また、この西川オルガンはトイミュージック演奏家イマイアキさん仕様に楽しい仕掛けがしてあります。

公演でビックリ!!お楽しみください。

 

♦︎演奏アーティスト♦︎

 イマイ アキ

 

※イマイアキさんの愛用楽器(非売品)

 


西川風琴製作所 ポータブルオルガン

Country: JAPAN

Build:1915   

Key board: 49Key  C-C 4octave  

Pitch:A=432Hz

 西川も大正時代にプロトタイプのポータブルオルガンを製作していました。

良質な木材で象牙鍵盤の豪華な 大正天皇即位モデル。

ハルモニウムに近い歯切れの良い音色がだせるのが特徴で、

ヤマハとはまた違う個性ある美しい音色をお楽しみください。

♦︎演奏アーティスト♦︎

古後公隆

 

※売約済

 


⓮山葉オルガン 第百號 音階速習器附

Country: JAPAN

Build:1933   

Key board: 39Key   G-A 3octave +1key  

Pitch:A=440Hz

 

<<山葉イロハオルガン>>の愛称で知られる、赤と青のイロハ音階が、昭和レトロな39鍵の足踏みオルガン。ドレミの音階が記載された部分は、スライドできるようになっています。これは、どんな機能なのかというと?

〜当時の山葉オルガン資料より〜

♦(音階速習器装置)

 ハ調からト調、ニ調と調子がどんなに変っても之に伴ってどの鍵 キー がドとなりレとなるかといふ様なドレミファ音階の位置の変化がすぐ解り難かしい調子の曲でも容易に演奏することが出来ます。

ーーーーーーーーーーーーーーー

楽譜に♯♭がたくさんついていても、これをスライドさせれば、簡単に移調できます!という優れもの装置。このイロハオルガンが製造された昭和8年の山葉は、ボタン式と鍵盤式のアコーディオンの製造開始しており、足踏みオルガンやアコーディオンなどのリード楽器が流行っていた様子が伺えます。 

♦︎演奏アーティスト♦︎

冨田一樹×3人の子供達 

 


⓯コルカタ製インディアハルモニウム

Country:INDIA

Build:  1992

Stop:4

Drone:5 

Key board: 37Key   C-C 3octave (key changer)

Pitch:A=440Hz

2020年にphokaさんがハルモニウムを買うためにインドを旅し、やっとの想いで出会った彫りが素敵なコルカタ製のヴィンテージハルモニウム。小さな本体でも、音栓(ストップ)4つ、ドローン5つ、キーチェンジャーまでついている多機能な楽器で、phokaさんの声と共に豊かな音色を奏でます。Phokaさんのインスタを見ると、インドのラルバジャールというハルモニウムがずらりと並ぶ楽器街の様子など、空気を感じながら見ることができます。インスタで「♯ハルモニウムの旅」と検索してみてください。

 ♦︎演奏アーティスト♦︎

Phoka 

 

※Phokaさん愛用楽器(非売品)